5、ピラルク
豊かなアマゾンの生態系には多くの生物たちが生息しています。
その中でもちょっと珍しい魚がピラルクです。
この魚は世界一大きい淡水魚で体長は3メートル以上にもなります。
ピラルクは見た目とは違っておとなしい性格で小魚を食べて生きているため、よく人間に捕食されてきました。
そのため、現在では個体数が減少し、ワシントン条約の保護動物に指定されています。
おとなしいからといって油断は禁物です。ピラルクは身の危険を感じると勢いよく川から飛び出すことがあるのですが
このときに3メートル超の巨体でボートや人間に当たることがあります。
すると、ボートの場合は転覆、人間の場合は重傷を負う危険性があるのです。
とはいえ、アマゾン流域では、祝いの席などで提供される高級料理になるので、未だに捕獲・販売されているそうです。
皆さんこんにちは!魚といえば鮭のバター焼きが一番好きなマインです!それでは続きをいってみよ!
4、ヴァンパイアフィッシュ
動物を襲うアマゾン川の魚といえばピラニアが有名ですが、このピラニアを捕食するヴァンパイアフィッシュという魚がいます。
体長は1メートル以上にもなり、下あごに長い牙を2本持っています。
ちなみに自分に刺さってしまうのではと思いますよね。心配ご無用。上あごに穴があり、長い牙はその穴に収納されるようになっています。
吸血鬼を想起させるような見た目のため、ヴァンパイアフィッシュというあだ名で呼ばれていますが、
現地ではペーシュ・カシューロと呼ばれます。ポルトガル語で「犬の魚」という意味です。
この長い牙で獲物に噛みつき、一度牙が刺されば外れることはありません。
人間を襲うことはありませんが、誤って手などを噛まれる可能性はありますので近づくのは危険です。
3、淡水エイ
意外ですがエイの生態はサメに近く、大半が海に住んでいます。
しかしながら、ごくわずかに淡水に生息するエイも存在しています。
淡水に住むエイはタイやベトナムにも生息していますが、アマゾン流域にはとてもたくさんの種類のエイが生息しています。
アマゾンタンスイエイ科に属するアマゾン川のエイの全長は60センチ程度のものから2メートルくらいまでさまざまです。
見た目も色や模様のバリエーションがあり、観賞用として日本にも輸入されています。
気をつけなければいけないことは、淡水エイの尾の付け根には毒をもった棘があり、それに刺されると呼吸困難やけいれんを起こすこともあるということです。
また、最近アマゾン上流で全長6メートル、重さ1トンを超える巨大なエイが捕まったそうです。
この大きさなら、ボートを簡単に転覆させることができるでしょう。できればアマゾン川では遭遇したくない魚です。
2、デンキウナギ
日本でウナギといえば、土用の丑の日に食べるイメージですが、アマゾン川でウナギと言えばこのデンキウナギです。
ニホンで食べられているウナギの体長は1メートルに過ぎませんが、このデンキウナギは3メートル近くにまで成長する大きな魚です。
しかもその名のとおり筋肉の細胞で発電する力を持っています。
デンキウナギの体には数千個の発電板が並んでおり、これらの発電器官は体長の5分の4を占めています。
その電圧は600ボルトから900ボルト。これは人間や動物に致命的なショックを与えるのに十分な電圧です
過去の記録には、水中から上がってきたデンキウナギの攻撃で馬が感電死したと記録されています。
人間の場合でも水中でデンキウナギからの放電を受ければ、体の自由を失って溺れ死ぬ可能性があります。
過去には心室細動を起こして亡くなったケースもあったそうです。
このデンキウナギ、食べることもできるそうですが日本のウナギと違って、ほぼ脂身なので美味しくはないそうです。
1、カンディル
カンディルは10センチ程度の小魚ですが、現地ではピラニアや淡水エイ以上に恐れられている魚です。
性格は獰猛で、自分より大きい魚のエラの中に入ってその肉を食べたり、泳いでいる魚に直接噛みついたりすることもあります。
カンディルは通常、ほかの魚が排出したアンモニアに反応して、その魚を襲います。
アンモニアは人間の尿にも含まれています。ですから、これに反応して人間に襲い掛かってくることもあるのです。
そのとき、カンディルはアンモニアの発生源である尿道や肛門から体内に入っていくのです。
体内に入ると吸血を行うため、とてつもない激痛が走ります。
膀胱や腸など内臓にまで侵入されてしまうと感染症の恐れもあり、とても危険です。
1981年、アマゾン川に停泊していたサントス号という船が沈没した時、乗客200名以上がカンディルに襲われ亡くなったという痛ましい事件も起きています。
小さいながらもアマゾン川で最も危険な魚と言えるでしょう。
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