5、ホソメクラヘビ
ヘビにはオオアナコンダのように全長が10メートルを超えるものやハブのように小さい20センチ程度のものもいます。
その中で、もっとも小さいヘビというのは、メクラヘビという種類のものでその大きさはわずか10センチほどしかありません。
このヘビはとても小さいこともあり、孵化した時点ですでに成体の半分の大きさに達しています。
口は普通のヘビと違って大きく開くことはできず、主に土の中で生活しています。
それってミミズじゃないの?と思われたかもしれませんが、れっきとしたヘビです。
カリブ海に浮かぶバルバドス島で発見されたもので、アリの幼虫・サナギ・卵などをエサとし、アリやシロアリの天敵として知られています。
4、ピグミーネズミキツネザル
ゴリラ・オランウータン・ニホンザルなどのサルと人間が動物学上サル目(もく)に分類されます。
比較的大きな動物が多いサル目ですが、アマゾン川流域に棲むピグミーマーモセットのような小さなものもいます。
ピグミーマーモセットの体長は11センチから15センチで、尻尾の長さは20センチほどです。
しかし、それより小さく、世界最小のサルがアフリカのマダガスカル島に生息するピグミーネズミキツネザルです。
その体長はたった6センチしかなく、体重も40グラム程度です。
ピグミーネズミキツネザルは19世紀に一度発見されたあと人間の前から姿を消しました。
その後、1990年代になって再び発見されました。
生息数は不明ですが、生息環境の破壊が進んでいることなどを考慮に入れると、たいへん少ないことに違いないでしょう。
3、ミクロヒメカメレオン
世界最小の「は虫類」もマダガスカル島にいます。それはミクロヒメカメレオンというカメレオンの一種です。
ミクロヒメカメレオンの体長は、オスで最大16ミリ、メスで最大30ミリです。小さな昆虫ほどの大きさしかありません。
このミクロカメレオンが捕獲されたのは2003年から2007年に掛けてのことで、命名されたのも2007年です。
普通のカメレオンよりも、やや頭でっかちで尻尾が短いミクロヒメカメレオンは、指に乗るサイズということもあり、ペットにしたいという声も少なくありません。
しかしミクロカメレオンの生息地は森林の違法伐採が進んでいる地域のため、個体数減少・絶滅の可能性が危惧されていますので捕獲するのは難しいでしょう。
2、バルチスタンコミミトビネズミ
現在までのところ、世界最小の哺乳類と考えられているのが、バルチスタンコミミトビネズミです。
パキスタン南西部の砂漠地帯に生息するネズミの一種です。
体長は4センチほどで、体重は5グラムにもなりません。10センチ近い長い尻尾を持つのが特徴です。
種子や草木などを主食とするネズミのようで、上野動物園で飼育されていたときにはヒマワリの種、リンゴ、干し草、小松菜などがエサとして与えられました。
長い尻尾を立たせてバランスを取りながら後脚2本で立ち、短い前足を使って食事をするバルチスタンコミミトビネズミの姿は愛らしいものです。
体のわりに頭が大きい2頭身であることも可愛らしさを引き立てていますね。
1、マメハチドリ
分類学上、鳥類には1万種に近い種類があります。
鳥類の中で最も大きいのはダチョウで、その体長は2.8メートルです。
一方、最も小さい鳥はアメリカ大陸に分布するハチドリ科の鳥です。
ハチドリという名前は、ハチが飛ぶような羽音を立てることから名付けられました。
また、ハチドリはハチのように空中の一点で停止することができるという特徴があります。
ハチドリの中で最も小さいのがキューバに生息するマメハチドリです。
マメハチドリの全長は4センチから6センチ、体重はたった2グラムです。
マメハチドリは森林に生息し、昆虫やクモなどの生き物と花の蜜を食べています。
花の蜜をめぐってハチと争うこともあるという鳥らしからぬ生態をもつのも、その小ささのためです。
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