・ロドニー・フォックス
サメのことならロドニーに聞け、とまで言われるほどのサメマニアとして知られるロドニー・フォックスという男がいる。
事実、JAWSをはじめとして多くのサメ映画にアドバイザーとして参加しているほどの人物である。
1963年、ロドニーが23歳の時のことだ。スピアフィッシング(モリ突き)をしていたロドニーはホオジロザメに襲われた。
サメの鋭利な歯によって、横隔膜に穴があき、肩甲骨、肺、胃が引き裂かれた。このとき海が真っ赤に染まったという。
なんとか、周りの人間が彼を救い出した。そのとき、ウエットスーツが彼の内臓をこぼれないようにしていたそうだ。
病院に運ばれたロドニーは450針を縫う大手術の末、ロドニーは生還した。
退院後、彼は憎きサメに復讐するどころか、もっとサメを理解したいと、海に潜り続けている。
・オマー・コンガー
1984年、オマー・コンガー仲間のクリス・リエムは
カリフォルニア州サンタクルズでダイビングを楽しんでいた。
コンガーの背後から5メートルほどのホホジロザメが襲いかかり、彼の体に噛みつき激しく振り回した。
ロドニー曰く、サメは「食べれるかどうか確認するために噛みつく」とのことで、
コンガーも噛まれはしたが、エサでないことを認識したのか、海上に上がオマーを解放した。
友人のリエムがすぐさまオマーを陸に引き上げたのだが、残念ながら、出血多量で死亡してしまった。
・イアン・レッドモンド
2011年、イアン・レッドモンドは妻のジェマとハネムーンでインド洋に浮かぶ島々からなるセーシェル共和国を訪れていた。
イアンは妻が日光浴をしているところから20メートルほど離れた場所でシュノーケリングをしていた。
そこに6メートルほどのサメが現れ、イアンの腕と足を噛みちぎった。
異変に気付いた妻が駆け寄り、彼を海岸に上げたが出血多量で死亡した。
2人は結婚してからまだ10日ほどしか経っていなかった。
・シャーリー・アン・ダーディン
1985年、オーストラリアで、33歳のシャーリー・アン・ダーディンはシュノーケリングをしながらホタテ狩りをしていた。
彼女は2メートルほどの浅瀬で泳いでいたのだが、突然現れたホホジロザメに襲われた。
ロドニーによれば、ホオジロザメは浅瀬を好む習性があるので、浅瀬といえど安心はできないそうだ。
彼女が襲われたとき、100メートルほど離れていたところに家族がおり、サメに襲撃されている姿を目撃していたが成す術はなかった。
すぐに救助隊が呼ばれたが、サメの去った後にはシャーリーの胴体部分しか残されていなかった。
彼女には夫と4人の子供がいたが、彼らを残して死亡してしまった。
・USSインディアナポリス号
1945年、7月30日、アメリカ海軍のインディアナポリス号はフィリピン沖で日本軍の潜水艦から2発の雷撃を受け沈没。
乗員1199人のうち約300人の乗員が軍艦と共に沈み、残り900名はサメのいる海上に漂流していた。
彼らは格好のターゲットとなってしまい、何人かがサメに襲われた。
サメの脅威は残された船員を恐怖のどん底に突き落とした。
結局、救助隊に救助されたのはわずか317名であった。
生還した乗員のウッディー・ジェームスはのちにこのように言っている。
「何百匹ものサメがあたり一面いる中、我々は静まり返っていた。ただしサメが仲間を襲撃した時だけ悲鳴が聞こえた」と。
もちろん、体力の限界で溺れたものなどもおり、全員が全員サメに襲われたわけではない。
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