5、イヴァン雷帝(らいてい)
1533年にロシアの君主になったイヴァン4世は、極めて残虐で苛烈な性格でロシア史上最悪の暴君と言われる。
イヴァン4世は自身に反対する貴族は殺し、自分を裏切ろうとしたものは家族もろとも殺す残虐な人物であった。
その彼の恐ろしさを形容するためについたあだ名が「イヴァン雷帝」である。
そんな悪名高い独裁者であったイヴァン4世だが、芸術家や学者には金を出し、その発展に寄与した。
また、商人には関税撤廃、自由移動権などを与えて、ヨーロッパとの貿易を加速させたのである。
晩年にはカッとなって自分の息子夫婦を殴り殺してしまい、その罪の意識に苛まれ心労で亡くなったと言われている。
4、カダフィー大佐
1969年から2011年の長期にわたってリビアの独裁者であったカダフィー大佐。
42年間に及ぶ独裁をしていた「砂漠の狂犬」といったような呼ばれ方をしていたが、
実は彼が治めていた時代のリビアは住みやすかったのではないかと言われている。
彼が独裁者であったとき、教育費、医療費、電気代、税金は全て無料であった。
ガソリン産油国なので、ガソリンはリッター10円という破格の値段であった。
そのため、彼に死には石油利権や国際企業の陰謀が絡んでいるのではないと言われている。
3、アドルフ・ヒトラー
言わずと知れた独裁者、アドルフ・ヒトラー。ホロコーストなど彼の悪評を挙げればキリがない。
しかし、そんな彼の政策の中には、良い政策もあったと言われている。
ひとつは動物を人と同等に扱う、動物愛護の法律だ。木や動物に権利を与え、原則として人間と同等に扱うことを法律で義務付けた。
もう1つは、国民の健康の為に禁煙を促すキャンペーンを行ったことだ。
喫煙の健康被害が声高(こわだか)に叫ばれる昨今だが、ヒトラーは70年以上前に禁煙キャンペーンを行っていたのである。
2、チンギスハン
チンギスハンは封建制度を倒し、絶対王政のモンゴル帝国を築いた独裁者である。
彼の時代のモンゴル帝国ではあらゆる宗教が尊重され、自由に信仰することができた。
このため、多くの人種の人が行き交い、交易が盛んになり文化的な発展が加速したと言われている。
1、ヨシフ・スターリン
ヨシフ・スターリンは、悪名高いソビエト連邦の独裁者だ。
彼の行った残虐行為は絶対に肯定できないし、悪の独裁者であることは間違いないが、スターリン時代の功績もないわけではない。
彼は、工業を近代化させ、ソ連を大国にした。これにより第二次世界大戦ではドイツに勝利し、戦勝国となった。
さらに、崩壊した家族制度を復活させ、多くの国民を救ったとも言われている。
しかしながら、スターリン時代の十数年で700万人もの人が虐殺されており、悪の独裁者であったことに変わりはない。
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