・フリーヘアカット
29歳の美容師、ジョシュア・クームスはロンドンでも最高級のヘアサロンに務めています。
彼は仕事の後や、休みの日にあることを習慣にしている。バーで一杯ひっかけることでも、趣味に費やすことでもありません。
ロンドンの街に住むホームレスの人たちに無料でヘアカットを提供しているのです。
きっかけは、ジョシュアさんがニューヨークを訪れたときに、無料でホームレスの人のヘアカットをしているのをみたことだそうです。
ニューヨークから帰国したジョシュアさんは、早速ロンドンで青空ヘアカットを始めました。
最初は、小さい活動でしたが、いろいろなメディアで紹介され、大反響を受けるようになりました。
ジョシュアさんは、今でもカットを続けながらメディアで「見返りを求めず何かをしよう」と伝えています。
・気持ちを共有する
ジェルディ・マケーナさんという女性は、乳がんを患ってしまいました。
がんの治療は抗がん剤治療が用いられたのですが、副作用で、すべての髪の毛を失ってしまいました。
すると、彼女の友人たち11人が、全ての髪の毛をそり上げてジェルディの元を訪れたのです。
友人たちは、自分たちの髪の毛を丸刈りにして、ジェルディと気持ちを共有したかったと言いました。
また、彼女たちは切り落とした髪の毛を、同じようにがんで苦しむ女性のための団体へ寄付したそうです。
・優しすぎる店員
2015年2月ノースカロライナ州にあるターゲットという大型スーパーで、ある10代の若者がターゲットでクリップネクタイを探していました。
クリップネクタイというのは、結ぶ必要のないネクタイで誰でも簡単に着脱できるというものです。
しかし、残念なことに、この店にはクリップネクタイを置いていませんでした。
そこで、店員のデニス・ロバートさんは、その若者に社会人の常識とも言えるネクタイの締め方を伝授してあげたのです。
さらに、その男の子に面接に受かる方法までもレクチャーしてあげたとのことです。
・バスケットの中の子猫
災害が起きたとき、私たちは自分が逃げる事で精一杯となって、周りを見る余裕なんてなくなって当然です。
以前タイで起きた大洪水の時、多くの人が自分のことそっちのけで動物たちを助ける姿が話題になりました。
この写真に写る若い男性は危険をかえりみず大洪水のなかバスケットに子猫たちを入れて救助しています。
また、この男性は飼い犬をおんぶして大洪水の中を歩いています。
動物たちと人間は良きパートナーとなることができる、そう思わせてくれる素敵な光景でしたね。
・チーム・ホイト
リック・ホイトは生まれるとき、へその緒が首に巻きついてしまったため、脳に酸素供給ができず痙性四肢麻痺と脳性小児まひを持って生まれた。
医者からは「一生、植物人間になるでしょうから、施設に入れた方がよいでしょう」とまで言われた。
しかし、両親であるディックとジュディーは、医者の言葉を信じず、自分たちの手で育てることにした。
ある日、父のディックが地元の大学の工学科に行き、なにかリックとコミュニケーションをとる方法はないか相談しに行った。
工学科の教授は「彼の脳は機能していない」と言ったが、ディックは「そんなはずはない、ジョークでも言ってみたら反応するかもしれない」
ということで、ジョークを言ってみるとリックがかすかに笑ったのである。
こうしてディックは息子の脳が機能していることを発見。手が自由に動かないリックでも、顔の動きだけで操作できるコンピュータを作ってもらった。
こうして、意思疎通や勉強ができるようになったリックは、中学校から学校に通えるようにまでなった。
それからしばらくして、リックが「お父さん!ぼく学校で開催されるマラソン大会に出場したい」と言った。
当時、太っていたディックは2キロもまともに走ったことがなかったため躊躇したが、息子が初めてやってみたいと言ったことを実現したいと思い、出場を決めた。
ディックは、リックを車椅子に乗せ押しながら5キロもの距離を完走。
完走の後、リックが「走っているとき、自分がハンデを持っていることを感じなかった」と言った。
この言葉でディックは「息子が障害者であることを忘れられる時間をもっと作りたい」と思うようになる。
それからというもの、ディックはリックを乗せた車椅子を押しながら、1000回以上トライアスロン、マラソンに出場している。
2014年、ディックが73歳、リックが52歳になった時、最後のマラソン大会に出場し37年続けた競技生活から引退した。