超古代文明説のために ねつ造されたオーパーツ5選

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5 恐竜土偶

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1945年メキシコのアカンバロ郊外で恐竜を模した土偶が発見されました。発見したのはドイツ人の考古学マニア、ワルデマール・ユルスルートでした。

 

彼は次々に同じような土偶を発見し、7年間で発見した恐竜土偶の総数は32,000体に及びました。

 

この発見を元に、6500万年前に絶滅したと考えられる恐竜が、実は人類と共存していたという説が主張されました。

 

しかし長く地中に埋まっていたら付着しているはずの土中塩類が恐竜土偶には付着していませんでした。

 

また、遺跡が発掘された地域を調べると、埋め戻した跡があることも分かりました。

 

これらのことから恐竜土偶は発見者の捏造と結論付けられましたが、遺跡発見地はもう湖の底。真実も沈んでしまいました。

 

4 水晶髑髏

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水晶髑髏は水晶で作られた頭蓋骨模型です。現在までにアメリカ大陸で10個以上発見されています。

 

水晶髑髏は神秘的なもので、水晶髑髏に太陽光を当てると全体が虹色に光ると信じられてきました。

 

解剖学的にも正確な頭蓋骨模型で、たいへん精巧に造られているため、マヤ文明やアステカ文明が残したオーパーツと考えられてきました。

 

ところが2008年に精密な調査をした結果、ベリーズで発見されたはずの水晶髑髏が制作されたのは19世紀末以降のヨーロッパであることが分かりました。

 

水晶にダイヤモンド研磨剤を使用した痕跡が残っていたことから判明しました。

 

3 古代エジプトのグライダー

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紀元前200年頃のエジプトの墳墓から、木製の飛行機模型が発掘されました。

 

飛行機の大きさは15センチほどでしたが、実験の結果、実際に飛行可能であることが分かりました。

 

そのため、これはグライダーを先取りしたオーパーツではないかと主張する人が現れたのです。

 

ところが、詳しく調べた結果、グライダーとしての性能はそれほど高くないことが分かりました。

 

水平尾翼に当たる部分がないため、安定して飛行できないのです。それもそのはず。

 

このグライダー模型には目とくちばしがついていて、誰が見ても鳥の格好をしているのですから。

 

2 コソの点火プラグ

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アメリカ・カリフォルニア州のコソ山脈で古い点火プラグのようなものが発見されたのは1961年のことです。

 

プラグを覆っていた土を鑑定したところ、50万年前のものだということが分かった、と発見者ヴァージニア・マクシーは発表しました。

 

そのためこの点火プラグもオーパーツとして取り扱われることになりました。

 

その後、この点火プラグを調査したのは懐疑主義団体「パシフィック・ノースウェスト・スケプティクス」でした。

 

この団体は点火プラグに詳しいコレクターを集めて、コソの点火プラグを鑑定させました。

 

すると、全員が「これは1920年代にチャンピオン社が作った点火プラグに間違いない」と回答したのです。

 

今ではコソの点火プラグは行方不明となり、写真しか残っていません。

 

1 カブレラ・ストーン

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ペルーの医師、ハビエル・カブレラ・ダルケアは石の収集家でしたが、彼が不思議な石に魅せられたのは1960年代のことです。

 

イカ地区の農民から購入した安山岩には古代を伝える彫刻が施されていたのです。

 

刻まれていたのは、すでに絶滅した魚、天体観測をする人物、外科手術をしている人、それに恐竜の姿などでした。

 

カブレラはこの事実を公表し、これらの石はインカ帝国以前の文明を象徴するオーパーツ「カブレラ・ストーン」として知られることになります。

 

その後、カブレラは医師を廃業し、カブレラ・ストーンを陳列する博物館を開きました。

 

しかし、1977年、BBCのドキュメンタリーで、カブレラに石を売っていた農民が、自分が歯科医と共謀して石に彫刻したと告白しました。

 

この農民は遺跡ねつ造の疑いで逮捕され、カブレラ・ストーンは真っ赤な偽物であることが判明しました。

 

それでもカブレラ・ストーンは観光客向けのおみやげとして今なお制作され続けています。

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