5、泰山
泰山北斗という四字熟語の中で、泰山は仰ぎみることしかできない高い山を意味します。その泰山は中国山東省にある山で、標高は最も高いところで1500メートルほどです。
山頂へは7000段の階段を登って、やっと辿り着けるものでしたが現在は車とロープウェイで簡単に上ることができます。
泰山は秦の始皇帝を初め多くの皇帝が天下泰平を感謝する儀式「封禅」をした地として知られています。
また、道教の聖地の一つでもあり、紀元前の思想家、荘子も大きい山のたとえとして泰山に言及しています。
中国の民衆の間では、泰山の頂上に登れば自分の寿命を知ることができると信じられてきました。
そして、中国が宋の時代になる10世紀頃から、泰山の山頂は女性の願い事を叶えるパワースポットとして信仰されています。
4、デルフィ
ここは古代ギリシア時代に神からのお告げを巫女が人々に伝えるための神託所があった地です。
日本でいうところ、いたこの口寄せですね。
ギリシア神話に登場するアポローン誕生の地で、「世界のへそ」つまり世界の中心であると信じられていました。
古代には多くの人が神の言葉を聞くために訪れた聖域だったそうです。
そのため、今でもその荘厳な佇まいからは多くのエネルギーを感じることができます。
3、テオティワカン
メキシコの首都メキシコシティーから50キロの地点にテオティワカン遺跡があります。
テオティワカンは紀元前に勃興した古代文明で、精密に計画されたことが見て取れる都市の遺跡です。
6世紀までに衰退したテオティワカン文明とその遺跡は、12世紀にアステカ人によって発見されます。
彼らはこの美しい神殿の数々を神が作ったと思い、神々の集う場所という意味の「テオティワカン」と名付けられました。
メインストリートは道幅45メートル、長さ4キロと大きい上に、町の中に太陽のピラミッドと月のピラミッドという2つのピラミッドがあります。
年に2度、太陽がこの地の真上に来るのですが、その時、真下に太陽のピラミッドが来るようになっています。
ここに太陽のパワーが集まるため、この頂上に登ると幸運になると言われています。
2、ヴァーラーナシー
インドのガンジス川流域にある都市ヴァーラーナシーはヒンドゥー教徒の巡礼の地です。
紀元前9世紀頃に成立した古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』にも出てくる、非常に長い歴史がある都市です。
ヒンドゥー教徒なら誰もが一生に一度は訪れたいと願う都市です。
ヴァーラーナシーには巡礼の対象となる聖地が数多くあります。
ガンジス川に入って身を清めるために通るガートと呼ばれる階段もその一つです。
インド各地から送られてきた遺体を火葬して川に散骨するのがヴァーラーナシーの重要な役目の一つです。
また、この町で死ねば解脱できると信じる人がインド中から集まって来て、ムクティ・バワンという施設で静かに死を待っています。
生と死をつなぐ場所として多くのエネルギーが溢れているため多くの人が引き付けられるように集まってきます。
1、セドナ
赤い砂岩の岩山に囲まれたセドナはアメリカ、アリゾナ州にある人口1万人の小さな町です。
この町はもともとネイティブアメリカンが聖地として崇めていた場所でした。
理由は不明ですが、15世紀以降彼らはこの地を離れています。
その後、19世紀ころに入植者たちがこの地へ入ってきて、今に至ります。
セドナは磁気が強力な土地なうえ、赤い土に含まれる酸化鉄が引き寄せています。
そのため、エネルギーが渦巻きのように渦巻いているそうです。
木やサボテンが捻れて生えるなどの奇妙な現象からもそのことがわかります。
このエネルギーがうつの症状や倦怠感を取り除いてくれると言われており、多くの人が癒しを求めて訪れる地になっています。
ちなみにウォルトディズニーもセドナに惚れ込み、住んでいたことがあります。
ビッグサンダーマウンテンはセドナの山々の風景が元になっているそうですよ。
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