5、オーランド・セーレル
1979年、10歳の彼は、野球をしていた。その時に頭部をボールが直撃。
一度は、その場に倒れこむが、そのまま起き上がりプレイを続行した。
その後、1年間もの間、頭痛が続いたが、それが治ると、ある特異な能力を身に着けていることに気が付いた。
オーランドに、2年前の2月13日は何曜日だった?と聞くと、彼は即座にその答えを返してくれる。
さらに、「2028年2月13日は何曜日?」という質問にも、すぐ回答できる。たとえ、それが数百年後であってもだ。
このことから「天体暦算の天才」と言われるようになった彼は、この能力が、今後何かの役に立てるのではないかと思い、研究者たちに協力している。
4、フランコ・マグナーニ
フランコは子供の頃に見た風景をまるで写真のように完璧に描く画家だが、この才能はもともとあったわけではない。
1965年、彼が30歳のとき高熱で倒れ、せん妄という意識障害に陥った。
意識がもうろうとする中で、彼が子供の頃に住んでいたイタリアの夢を見た。
目が覚めてから彼は、なぜかその夢で見た景色を描き始めた。
驚くことにそれは、10年以上も前に見た景色にも関わらず、写真のように鮮明に描かれていたのである。
せん妄状態になった時に、脳に損傷を受け、このような天才的な能力を身につけたのではないかと言われている。
その後、彼はその芸術的才能を開花させ、多くの作品を描いている。
3、デレク・アマート
プールで頭をぶつけたことで音楽の才能が開花したのは、アメリカ、コロラド州の郵便局で働いていたデレク・アマートだ。
2006年、彼はプールに飛び込んだ時、プールの底に頭を強打してしまった。
その後、彼は聴覚を失い、慢性的な頭痛、さらに記憶障害も残るようになってしまった。
しかし、この事故によって彼の才能が開花するのである。
彼はこれまで音楽は学んでおらず、楽譜も読めなかったのだが、この事故以来、目を閉じると脳裏に鍵盤が浮かび、突然ピアノが弾けるようになった。
なぜ、このようなことができるようになったのか全く解明できていないが、デレクはピアノを始め8つの楽器を自在に弾けるミュージシャンとなっている。
2、ヘザー・トンプソン
2011年3月、ヘザー・トンプソンは買い物した荷物を車に積んでいる時に、リアハッチに頭部を強打し、そのまま倒れてしまった。
病院での、医師の診断は「軽度外傷性脳損傷」で、脳への障害が残るとは診断されなかった。
しかし、その後、彼女は光が非常にまぶしく感じ、色も極端に鮮明に見えるようになってしまい、外に出なくなってしまった。
暗い寝室に引きこもり、家族を避け、仕事を失うことになってしまう。
心配した隣人から、「絵を描けばリラックスできる」と絵画セットをプレゼントされた。
始めは、疑心暗鬼ではあったものの、試しに書いてみると、その魅力にのめり込むようになる。
それから彼女は天才的な絵画の才能を開花していき、画家として再出発している。
1、ジェイソン・パジェット
強盗に殴られて、数学の天才になったのがジェイソン・パジェットだ。
彼が31歳の時、バーで友人と飲んだ帰りに強盗に襲われ、激しく頭を殴られた。
その時、激しい光のようなものが目の前に見え、意識を失いコンクリートの上に倒れこんだという。
その後、彼はすべてのものが幾何学的な図形として見えるようになった。
その後、自分がおかしくなったと思った彼は、引きこもり、自分の目に映る幾何学模様をアートにするようになる。
このアートはフラクタルという高度な幾何学を用いたもので、非常に高度な数学的知能が必要なものである。
脳を損傷したために、彼の図形処理などの数学的な才能が開花したのだ。
最近のコメント