実は怖い話だった!原作は全く子供向けではない童話5選

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5、ピノキオ

ピノキオの原作はその後に制作されたディズニー・アニメとは異なり、残酷なものでした。

 

あやつり人形職人のジェペットじいさんが丸太から人形を作り、ピノキオと名づけます。

 

と、ここまでは同じです。

 

おじいさんが正しい足の使い方を教えたところ、ピノキオはそのまま走って逃げ出してしまいました。

 

警官の力を借りてなんとか捕まえられましたが、ピノキオは嘘をつき、ジェペットじいさんのことを悪者に仕立て上げます。

 

周りにいた人たちもピノキオを信用したため、ジェペットじいさんは投獄されてしまいます。

 

自由になったピノキオは、これからはずっと遊んで暮らそうと思います。

 

そこにコオロギが現れて、それはよくないと忠告します。

 

ピノキオはコオロギの言葉を聞くどころか、木づちを投げつけて親切なコオロギを殺してしまいました。

 

遊んで暮らしたいと考えるピノキオにキツネと猫が「金貨を増やす方法を教えてあげる」と近づいてきます。

 

チャンスとばかりに飛びついたピノキオでしたが、それは金貨を奪うための嘘で、ピノキオは縛られ木につるされてしまいます。

 

こうしてピノキオは死んでしまいました。

というのが原作の最初の物語です。

 

 

実は、これで終わりだったのですが、連載されていた新聞に苦情が相次ぎ、続編が書かれることになりました。

 

その内容は、ピノキオが苦難を乗り越え真っ当に生きて、人間なるというハッピーエンドのものだったそうです。

 

4、ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテルといえば、貧しい木こり家族の子どもたちが継母に捨てられるものの、魔女から逃げ帰る話として知られています。

 

ヘンゼルとグレーテルが家に帰ると継母はすでに死んでいたというのが一般的に知られているあらすじです。

 

ところがグリムの初版では、ヘンゼルとグレーテルは継母によって領主に売られてしまっています。

 

しかも最悪なことに、その領主の趣味は少年少女を拷問することでした。

 

ヘンゼルたちが領主とその手下の魔女から逃げだして、まず最初にしたことは領主の城の中で起きたことを役人に話すことでした。

 

次に、城の周辺住民を挑発して領主殺害をせん動します。

 

それだけでなく、彼らは自分たちを領主に売った継母を告発して逮捕させたのです。

 

勇敢な子供の話であることには変わりはありませんが、子供にしては頭がキレすぎて少し恐怖を感じます。

 

 

3、赤ずきんちゃん

現代版赤ずきんちゃんは、おばあさんに扮装した狼を見破ってなんとか食べられずにすむお話になっていますが、

いくつかある原作の赤ずきんちゃんは少し違う話でした。

 

シャルル・ペローの童話では、赤ずきんちゃんは狼に食べられてしまいます。

 

グリム童話でも、やはり食べられてしまうのですが、木こりが狼の腹を切り裂き、おばあさん共々どうにか助かる話になっています。

 

もっと古い伝承では、赤ずきんちゃんは殺されたおばあさんの肉を食べ、おばあさんの血を飲んだあと、狼にそそのかされ着ている物を一枚一枚脱いでいきます。

 

最終的に裸にされた赤ずきんちゃんが結局は狼に食べられるというパターン。

もうひとつは機転を利かせてなんとか狼の魔の手から逃がれるというものがあるそうです。

 

 

2、シンデレラ

シンデレラの話は、継母たちのいじめを受けていた貧しい少女が王子様のハートを射止めて、それからは幸せに暮らす物語として知られていますが、多くのバリエーションがある話です。

 

この物語に登場する重要なアイテムである「ガラスの靴」ですが、このガラスの靴が実は原作には存在していなかったのだそうです。

 

当時の貴族は舞踏会などのパーティーでは白オコジョの毛皮で作られた靴を好んで履いていました。

 

シンデレラの原作に登場するガラスの靴というのも実はこの白オコジョの靴だったのです。

 

しかし古いフランス語では、ガラスと白オコジョの毛皮の発音がまったく同じで、フランス語から英語に翻訳されるときにガラスの靴と誤訳されてしまったのです。

 

あと、他の動画でもお話ししましたが、原作のラストでは意地悪な姉たちは鳩に目を繰り抜かれてしまいます。

 

 

1、ハーメルンの笛吹き男

昔、ヨーロッパのある町でネズミが大量発生してしまい、住民や町長たちは困り果てていました。

 

そこにネズミを駆除できるという笛吹き男が現れたので、半信半疑ながらも依頼してみました。

 

笛吹きが笛を吹き始めると、なんとネズミたちは列をなして歩きだし、自ら海へ向かっていきました。

 

しかし町長は約束を破りました。初めから笛吹きに報酬を支払うつもりなどなかったのです。

 

そこで笛吹きは復讐として町に住む130人の子どもたちを笛の音で誘拐しました。ここまでが原作のお話です。

 

実はこの話、1284年6月26日、ドイツのハーメルンという街で実際に起きた事件なのです。

 

突如としていなくなった130人もの子どもたちは人身売買されたという説や、笛吹き男に無残に殺されたという説が残されています。

 

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