5、遺伝子組み換え食品
スーパーで見かける大豆製品などの原材料表示によく「遺伝子組み換えでない」という表記があります。
ということは、日本では遺伝子組み換え食品はあまり出回っていないのではないかなんて思ってませんか?
そんなことはありません。
日本でも遺伝子組み換えの食品は栽培されていますし、輸入もされています。
日本では大豆、トウモロコシ、菜種、ジャガイモ、てん菜、アルファルファ、パパイヤの遺伝子組み換え品が流通しています。
これらの食品が主に使われる製品については、遺伝子組み換えの表示義務があります。
しかし、遺伝子組み換えの菜種油を使用したものについての表示義務はありません。
なので、私たちは遺伝子組み換えの食品を知らず知らずの間に摂取している可能性はとても高いです。
とはいえ、今のところ遺伝子組み換え食品の危険性は立証されていないので、ご安心ください。
4、フォーチュンクッキー
某アイドルグループの歌で広く知られることになった「フォーチュンクッキー」という言葉。
そもそも、フォーチュンクッキーとは何かご存知でしょうか。
これはアメリカ国内にある中華料理店で食後に必ずと言っていいほどもらえるクッキーです。
割ると中に占いが入っています。だから占いを意味するフォーチュンという名前がついているんです。
ということは、これは元々中国本土で使われていたものなのかと言うとそうではありません。
実はこれ、サンフランシスコに移住した日本人によって作られた「辻占せんべい」が元になっているのです。
辻占せんべいは江戸時代以前から日本にあったもので、日系移民がアメリカで製造していました。
しかし、第二次世界大戦で日本人が強制収容されたため、中国人が引き継ぎ、中華料理店の定番になったのだそうです。
3、赤い食品
かまぼこや、ハム、清涼飲料水に使われる赤色の着色料「コチニール色素」というものがあります。
この色素、実は虫から作られています。
その虫は「コチニールカイガラムシ」という虫です。主にメキシコなどの中南米に生息しています。
コチニールカイガラムシのメスの体内に多くの色素化合物が含まれていて、その色素を水やエタノールで抽出したものがコチニール色素です。
この色素は前述のとおり、多くの食品や飲料に使用されています。
安全上は問題なく、発がん性なども確認されていませんが、虫が原料と聞いてしまうと少し引いてしまいますよね。
2、バルサミコ酢
私たちが普段使っているバルサミコ酢は、恐らく本物のバルサミコ酢ではありません。
なぜなら、伝統的な製法でバルサミコ酢を作る場合最低でも12年の熟成を経なければなりません。
その分、価格も1万円を優に超えます。
500ミリリットル・数百円ほどで買えるものは、たいてい熟成した風に見せるためにカラメル色素が入ったニセモノです。
本物は、ブドウだけで12年以上熟成させて作っています。
しかし、それでは量産が難しいので、伝統的な製法と同じ方法で作り熟成期間が短いものもバルサミコ酢として認められています。
その場合、アチェート・バルサミコと記載があります。こちらは数千円で購入できます。
1、マーガリン
マーガリンはバターの代用品として多く使われていますが、製造方法も原料も全く異なります。
バターは牛乳からできていますが、マーガリンはまず植物油を水素添加という方法で固体化させます。
そこへ乳化剤や着色料などの添加物をたっぷり加え、水や塩で調整して作られます。
また、マーガリンは食べるプラスチックと言われることもありますが、その要因はマーガリンに含まれるトランス脂肪酸です。
このトランス脂肪酸はたくさん摂取すると、悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが減少します。
昔のマーガリンは今の10倍ほどのトランス脂肪酸が含まれていたそうですが、現在はだいぶ減ってはいるそうです。
でも大量に摂取するのは避けた方がよいでしょう。