5、豚の貯金箱
豚の貯金箱は日本のオリジナルデザインというわけではなく、ヨーロッパでもよく見かけるものです。
しかし、なぜ豚の形をしているのでしょうか?
これには諸説ありますが、昔ヨーロッパで貯金箱代わりに使われていた壺の材料がpygg(ピグ)という名前の粘土だったからという有力説があります。
イギリス人が粘土のpyggと豚のpigをかけたダジャレで豚の貯金箱を作ったことが始まりということです。
もうひとつ別の説によれば、豚が人間の食べ残しを食べて大きくなるように、
貯金箱も小銭を少しずつ貯めて大きく育ってほしいという願いから、貯金箱に豚の形が使われるようになったとのことです。
4、プレッツェル
ドイツなどでよく食べられる焼き菓子プレッツェルは細い棒の両端をゆるく結んだような形をしています。
この形何を意味しているかというと、人が腕を組んでいる形になっているのだそうです。
昔、ドイツであるパン職人が王様の怒りを買ってしまい、投獄されてしまいました。
パン職人の奥さんが必死に助けを求めたところ、王様はこんな課題を出しました。
「太陽の光を通す三つの穴を持つパンを3日以内に作ることができたら、助けてやろう」と。
そこでパン職人は奥さんと共に必死に考えますが、なかなか思い浮かびません。
最後の日になっても思い浮かびません。奥さんも困り果てて腕を組んで考え込んでいました。
その姿を見て、パン職人は閃きました。パンを伸ばして腕組のように捻り合わせれば良いのだと。
こうしてプレッツェルの形が出来上がったのだと言われています。
3、4桁の暗証番号
銀行のキャッシュカードの暗証番号、クレジットカードの暗証番号など、なぜか4桁の数字が当たり前になっていますよね。
なぜ4桁で、しかも数字だけの組み合わせになったのか、これにはちゃんとした理由があるのです。
現金自動支払機は1967年、イギリスのバークレイズ銀行が開発しました。
当時、コンピューターはたいへん高価で、処理速度も現代のスマホ以下のものでした。
そのため、あまり複雑な暗証番号だと負荷がかかり過ぎて処理ができませんでした。
そこで、処理速度とコスト面でちょうど良いという事で4桁の数字に落ち着きました。
その後、バークレイズ銀行以外でもキャッシュカードが使用できるようになっていきます。
その時に銀行業界全体で暗証番号は4桁の数字と決められたそうです。
2、ワインボトルの凹み
ワインボトルは底の部分が内側に丸く凹んでいます。
ワインを注ぐときに、ここに指を入れて注いでいるので、そのためのものかと思われますが、実は違います。
この形状になっているのには、2つ理由があります。
まず、ひとつ目はデキャンタにワインを移す際の澱(おり)対策です。
ボトルの底が平らだと、ワインの底にたまった澱が一緒に出てきてしまう恐れがあります。
ボトルの底に凹みがあるとボトル内の液体の対流が妨げられ、澱はボトルの中に残ってワインだけが外に出てくるようになるというわけです。
もう1つは、ワインボトルの底とテーブルが接する面積が小さくなるということです。
そうすると、ボトルをテーブルにおいたときの衝撃が和らげられ、ボトル内のワインへの刺激が小さくなるのだそうです。
炭酸が入っているスパークリングワインのボトルはワインへの衝撃を最小にするため凹みが大きくなっています。
1、ハイヒール
ハイヒールは現代では女性の靴とされていますが、もともとはペルシャの兵士の靴でした。
馬に乗って弓を引くとき、ヒールがある靴を履くと、靴が鐙(あぶみ)に刺さって安定します。
このような理由で履かれた実用的な目的から生まれました。
1600年ころヨーロッパにハイヒールが紹介されると、男性の貴族たちの間で流行しました。
その後、男女ともにハイヒールが流行しましたが、18世紀半ばには、あまり見かけなくなったそうです。
19世紀になってからハイヒールを履く女性のセクシーさが見直され、女性の履く靴とされるようになりました。
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