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本当は怖い話だったディズニー映画の原作5選

5、ジャングルブック

ジャングルブックの原作は、1894年にイギリス人のラドヤード・キップリングによって書かれました。

 

アニメ映画版のラストではモーグリが人間社会に帰っていって終わりとなります。

 

原作では、シア・カーンを倒したモーグリが村に戻ると「オオカミの子!悪魔!」などと罵られ、石を投げられます。

 

こうして、モーグリは人間社会には戻れず、再びジャングルで暮らすことになるのです。

 

さらに、原作には続きがあって、モーグリは人間への復讐のために象のハティや他の動物たちと一緒に人間の村を襲います。

 

畑は豚やシカに荒らされ、家畜はオオカミに襲われ、穀物の貯蔵庫は象に破壊され、村は壊滅しジャングルへと戻っていくのです。

 

かわいいモーグリのイメージぶち壊しですね!どんどん夢の世界をぶち壊しますよ!続きをいってみよう!

 

4、ライオンキング

ライオンキングの原作については、手塚治虫さんの「ジャングル大帝」が元になったのではないかという指摘が相次いだことがあります。

 

これに対しウォルト・ディズニーは「ハムレットを参考にした」という公式の声明を出しています。

 

そのハムレットですが、ご存知のとおり明るい話ではありません。

 

嫉妬深いおじが権力を得るために王を殺しますが、その後、王の息子に復讐されてしまうというお話です。

 

そう考えると全体的に似ていますが、原作の負の部分は一切アニメには引き継がれていません。

 

シンバの父はゴーストとなってシンバの前にあらわれたとき、息子に父の地位を継ぐように助言しています。

 

一方、殺されたハムレットの父がゴーストとなってハムレットの前にあらわれたときには、息子に復讐をするように命じています。

 

他にも多くの負の部分が削られていますが、それも当然だと言えるでしょう。

 

同じ結末にしたとすれば、大半の人が毒を盛られて殺され、全滅するなんていう人間臭すぎることになってしまいますからね。

 

 

3、眠れる森の美女

ディズニー映画では魔女・マレフィセントの呪いで100年の眠りについてしまったオーロラ姫がフィリップ王子のキスで目覚めるという展開になっています。

 

これに対し、イタリアのバジーレという詩人が書いた原作は、とても恐ろしいものでした。

 

オーロラ姫が眠ったのち、父親をはじめとした城の住人は悲しみから逃れるため城を出ました。

 

時がたち、鷹狩りでたまたま通りかかった他国の王様がオーロラ姫を発見し、あまりの美しさにレイプをしてしまいます。

 

それでもオーロラ姫は目を覚まさず、王様はこの場を去りますが、しばらくして戻ると双子が生まれていました。

 

これを知った王様の奥さんである王妃が、嫉妬で怒り狂い、その双子を王の名前を使って呼び寄せ、料理人にスープにして差し出すように命じます。

 

料理人は、子供に同情してヤギのスープを作り、子供のスープだと偽って王妃に差し出しました。

 

双子を殺したと思っている王妃は次にオーロラ姫を呼んで、火あぶりにしようともくろみます。

 

しかし、これが王様にばれてしまい、双子の殺害も知ることとなります。

 

自分の子である双子を殺されたと思い込んだ王様は、王妃を火の中に投げ入れて殺してしまいます。

 

最終的にオーロラ姫は、自分を犯した王様とその時に身ごもった双子と仲良く暮らすのでした。

 

 

2、ノートルダムの鐘

原作はヴィクトル・ユーゴーによって書かれた「ノートルダム・ド・パリ」というものです。

 

原作でも映画でも処刑前のエスメラルダをカジモドが助けて匿いますが原作ではエスメラルダは、カジモドに助けられたにも関わらず、あまりの醜さに彼の顔を見ようともしませんでした。

 

映画ではフロロに追われるエスメラルダをカジモドが助けて、外の世界へと出ていきハッピーエンドとなります。

 

しかし原作は全く異なります。まずエスメラルダはフロロによって捕らえられ処刑されてしまいます。

 

さらに、この処刑の様子を塔の上から見ていたフロロをカジモドが突き落として殺します。

 

時がたち、死刑囚を埋めようとして処刑場を掘り起こすとそこには女性の遺骨とそれに寄り添うように奇妙な体形の男の骨が見つかりました。

 

これで終わりです。これもこれでロマンチックだと思うのですが、なぜディズニーは改変してしまったんでしょうね。

 

 

1、ピーターパン

ネバーランドの空を飛び回り、悪役のフック船長にもひるまずに向かっていく勇気があり、永遠に少年のままのピーターパン。

 

これがディズニーアニメに登場するピーターパンで、皆さんのイメージもこの通りですよね。

 

しかし、ジェームス・マシュー・バリーによって書かれた原作には、もう少し残酷な現実が描かれています。

 

ネバーランドに住む子供たち、いわゆるロストボーイたちは映画ではだれも成長することがないように描かれています。

 

原作では、成長した男の子たちはピーターパンによって「間引かれる」と書かれています。

 

ネバーランドの子供は年を取らないのではなく、年を取った子供は間引かれているのです。

 

原作ではこのようにピーターパンの大人に対する嫌悪が非常に強く描かれていて、子供心を忘れないというよりは子供じみた大人になり切れない少年という描かれ方をされています。

 

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