5、万里の長城プロジェクト
これは中国が国外のネットを完全に遮断するというプロジェクトです。
中国はこれ以上世界から学ぶものはないため、国内の情報が海外に流出することを防ぐべきだという意図だと言われていました。
しかし、このプロジェクトは噂に過ぎず、本当の話ではありませんでした。
事実、YouTubeやTwitterなどは遮断されているので信じてしまう人も多かったそうです。
これは噂でしたが、中国は恐ろしい速度で巨大プロジェクトを計画し実行し続けています。
4、天網プロジェクト
スカイネットと呼ばれることもある天網プロジェクトは、顔認識をデータベース化したコンピューターネットワークです。
2015年には農村部を除く国内データの集積を終え、2020年までに農村を含む中国全土のデータをすべて集める予定です。
このデータ収集のために中国国内の至るところに設置された監視カメラの数は、およそ2億台。
2020年までにはその数を倍にする計画です。
これらの監視カメラが撮影した顔情報データはホストコンピューターに送られ、そのデータベースが日々更新されます。
そして必要とあらば、1秒間に30億回顔情報を照合できるコンピューターが、顔写真から個人を識別します。それは一瞬の作業です。
BBCの記者が行った実験でも、7分で身元が割りだされました。
日本でも街角の監視カメラが防犯対策に役立っているように、中国政府もこのプロジェクトは犯罪者対策と位置づけています。
しかし実際は、政治的な弾圧の手段として開発されている面があることを、海外のメディアは指摘します。
中国に住む人たちにも警戒心があるらしく、監視カメラを欺くためのファッション特集がときどき雑誌を飾っています。
3、港珠澳大橋(こうじゅおうおうはし)
香港と広東省珠海、マカオを結ぶ港珠澳大橋は全長約55キロメートル、海上部分が35キロメートルの世界最長の海上橋です。
この橋が完成すれば、今まで3時間かかった移動が30分ですむようになります。
このプロジェクトは総工費が1兆6000億円を超える大規模なもので、
各国から技術者が視察に来るほど、テクノロジーがつまった野心的な取り組みです。
ところが、建設途中でコンクリート強度が偽装されていることが発覚。
コンクリートの品質検査を担当していた関係者が逮捕される事件がありました。
それにもかかわらず、橋の強度を再度全点検したところ問題はないとの結論にいたり、完成前からその安全性に疑問がもたれるようになりました。
また、この橋は人工島で珠海方面とマカオ方面に分岐するのですが、
この人工島に建設された「300年に1回の津波にも耐える」設計の防波堤が崩れていると指摘されたこともあります。
しかし、プロジェクト管理者がこの問題を無視したため、この橋の安全性に対する世間一般での不信感はますます高まっています。
これだけの疑惑がある中、今年2018年中には開通する見通しだそうです。
2、京新高速道路
2017年7月に、北京と新疆ウイグル自治区ウルムチを結ぶ、全長2700キロメートル超の京新高速道路けいしん-こうそくどうろが開通しました。
アジア最長の高速道路で、着工から開通まで6年以上かかった巨大プロジェクトです。
本州最北端の宗谷岬から最南端の与那国島まで2300キロほどと考えるととてつもない長さだということが実感できますね。
この高速道路開通によって、北京からウルムチまでの実走行距離は1300キロメートルも短縮されました。
京新高速道路は草原・砂漠・森を通り抜けるため、車窓からは美しい風景が楽しめます。
また、全区間のうち約500キロメートルは無人地帯で、中国の広大さを実感することができる高速道路です。
1、国家遺伝子バンク
日本・アメリカ・ヨーロッパには遺伝子バンクがありますが、2016年中国にも遺伝子バンクが作られました。
場所は深セン、施設名は「国家遺伝子バンク」といいます。
推定数千億円を投入して建設された「国家遺伝子バンク」は、敷地面積が4万7500平方メートルにも及ぶ世界最大級の遺伝子バンクです。
これは単なるデータバンクではなく、動物・植物・微生物など、1000万種以上のバイオサンプルを保存する施設です。
さらには、元NBA選手のヤオ・ミンなど一流スポーツ選手のDNAも採集して保存しています。
国家遺伝子バンクは、これらのサンプルが将来有効利用できるように収集・管理するとともに、ゲノム解析の研究なども進めています。
何か、よからぬ研究をしていなければ良いのですが・・・。
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