フェアリー・メドウズ道路(パキスタン)
世界で9番目に高いナンガ・パルバット山の標高2400メートル地点に向かう道路である。

近代的な道路と呼ぶには、ふさわしくない、砂と瓦礫だらけの未舗装の砂道だ。
全長は9.6kmほどだが、数百年前に崖を切り崩して作って以来、整備は一切されていない。
車1台分ほどの幅で、ガードレールなどはない。崖に落ちれば、長―い滑落が待っている危険な道路だ。
パサージュ・デュ・ゴワ(フランス)
この全長4.3kmの道路は、大西洋沿岸に位置するノワールムティエ島とフランス本土をつなぐ道だ。
この道路なんと、満潮になると道路がまるごと消えてしまうのだ。

1日に2回この道路は水面下に沈み、横断のタイミングを誤った車は水没を免れることはできない。
潮がひけば安全に通れる道路というわけでもない。潮が引いて、道路が現れても危険が伴う。
潮が引いた道路は、ワカメで覆われているため、氷の上を走るのと同じくらい、すべりやすいのからだ。

北ユンガスの道
南米大陸のボリビア共和国にある、北ユンガスの道。
標高4650メートルもの高さでありながら、この断崖絶壁である。

今は安全な迂回道路ができているが、それまでは世界で最も危険な道路と言われていた。
現在はスリルを求める人たちが、やってくるスポットとなっている。
パティオポウロ・パーディカキ・ロード(ギリシャ)
ギリシャにある、この全長23.5kmを超える道路は、高低差が500mにもなる危険な道路だ。

それだけならまだしも、道路上にできたたくさんの深い穴、著しく曲がりに曲がりくねった道なのだ。
しかも、ガードレールがほとんどないため、夜間に多くのドライバーが曲がり角を見落とし、崖から転落して死亡している。
ルクソール・アル・ハルガダ・ロード(エジプト)
まっすぐに伸びるこの一本道は、多くの人が「近づくな」と警告する場所である。
理由は、まず、この道は辺鄙な場所を通るため、変な時間に車が故障などしようものなら死活問題になり得るからだ。

もう一つ、この地域は犯罪者やテロリストが多い地域なので、夜間に通行すると襲われる可能性がある。
そのため、夜間このあたりを通る車はヘッドライトを消して走っている車が多い。
このことが、尋常ではない数の正面衝突事故を引き起こしている。
もしあなたがどうしても、この道を夜間に通らなければならないのなら、高性能な暗視ゴーグルを購入すべきだ。

太魯閣峡谷道【たろこきょうこくどう】(台湾)
この道路は台湾国内最悪の車道だと広く知られている。
山岳地帯に沿って、山の中を貫通しているこの道路は、激しい雨や地震によって侵食や地滑りの危機に直面している。

さらに、ところどころで道路がこの上なく狭いということや、見通しのきかない曲がり角が数えきれないほど多く存在している。
何も知らないで、この道に近づけば山の側面に真っ逆さまにおちて、犠牲者になるということは、ほぼ間違いない。
スキッパーズ・キャニオン・ロード ニュージーランド
車をレンタルした際に加入する保険はこの道路では効かないと聞けば、そこがどれだけ危険であるかあなたもわかるはずだ。
ニュージーランドの南東エリアに位置するこの道路は、危険な道路の特徴をすべて満たしている。

山や谷に沿って曲がりくねり、安全な通行を促す標識やガードレールはほとんどなく、道幅はとても狭く約27キロにわたりすれ違えない。
その荒々しい風景が、映画の雰囲気に合うという事で、「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のロケ地にもなった場所だ。
天門登山道 中国
全長11キロ、高低差1300メートルに及ぶこの中国の道路には99個ものU字型カーブがある。
道幅はさほど狭くないが、対向車がきた場合は少々厄介だ。
ガードレールは一応道全域にとりつけられてはいる。
しかし、スピードを出し過ぎたり、景色に目をとられたりしていると、ガードレールを突き破ってかなりの高さから地上まで真っ逆さまに落ちることとなる。
カラコルム・ハイウェイ(中国とパキスタン)
世界で最も高い標高に位置する国家間を結ぶ舗装道路で、中国とパキスタンの山や谷を切り開いて作られた。
当然ながら、この道路はまず、山地に位置していることが危険である。

さらに、深い霧・突然の猛吹雪や洪水に見舞われ、最悪のドライブになる。
それだけではない、犯罪者やテロリストが、この道路の特定の地点近くに居座っており、いつでも無防備な人々を襲撃できる状態にある。
例えそれら全てをクリアしたとしても、このハイウェイは海面上のとても高い所に位置していて酸素が薄いため、高山病に苦しむドライバーもいる。
ゾージ・ラ(インド)
この全長9キロの道路は標高3500メートルに位置し、ラダックとカシミールをつないでいる。

Sheep and goats being herded over the Zojila Pass as a traffic jam idles trucks because of a landslide; Kashmir, Jammu and Kashmir State; India.
その標高と切り立った崖が、とても危険そうだが、この道が危険な理由はそれだけではない。
道幅が狭く、防護柵もなく、大型車や家畜が遠慮なく通行するのだ。
このような光景に驚き、ハンドル操作を誤ろうものなら崖から真っ逆さまである。
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