4、配給所職員
最初は北朝鮮の青年たちに最も人気の職業からご紹介します。それは配給所の職員です。
その中でも特にお米を配給するお米配給所職員が人気だそうです。
北朝鮮では食糧配給は命に関わってくる問題なため、配給所の担当者は権限がすごく高いそうです。
そのため汚職をする職員もいるようですが、もしバレたらどうなるかはご想像にお任せします。
裏切り者に対戦車の機関銃で処刑する独裁者がいる国ですからね。考えただけでも恐ろしいです・・・。
3、ダンス講師
北朝鮮のダンスといえば、喜び組のような伝統舞踊などを踊るイメージが強いですよね。
しかし、意外にも韓国の歌とダンスを教えている講師というのも北朝鮮にはいます。
軍事境界線で分断された両国ですが、最近では韓国の文化がかなり北朝鮮に流れ込んでいるそうです。
少女時代やBIGBANG(ビッグバン)が北朝鮮の若者の間で流行し、ディスコなどもできているそうです。
そうしたことからK-POPのダンスを1時間2000円程度で、富裕層の子供に教える講師が増えてきたそうです。
芸術大学の教壇に立っていた人たちが、学校の給料よりも多くもらえるという理由で講師になっているそうです。
ただし、韓国の音楽を聴く行為は法律で禁じられていますので、これが公になると処罰されてしまいます。
とはいえ、今年の4月に金正恩氏が韓国を訪れた際にK-POPアーティストのライブを鑑賞していますので、少しゆるくなってきている可能性はあります。
2、アプリ開発者
北朝鮮のイメージは後進国で、ITもあまり進んでいないように思われがちですが、パソコンもあればスマホも普通にあります。
ただし、インターネットは国内限定のインターネットしか接続できず、国際電話もできません。
さらには、マイクロSDに自動的に閲覧履歴が残されるプログラムなども入っていて自由はあまりないです。
こうした制約があるため、国内にはウェブデザイナーやアプリ開発者が存在しています。
アプリ開発をする人は情報をどうやって仕入れているのでしょうね。Googleのサービスは全て使えないはずなのに。
1、放送員
北朝鮮の首都平壌(ぴょんやん)では日曜日を除いて毎日、朝6時に音楽が流れます。
その音楽を流しているのは軍の放送員が担当しています。軍の中でも楽な仕事なので、人気があるそうです。
しかし、流れている音楽がとても異質なものなんです。
タイトルが「金日成のためなら1千万人の人間爆弾に」というもので曲調も不気味です。
毎朝、通勤、通学時間に無理やりこんなものを聞かせられるのは気の毒ですね。
とここまで紹介してきましたが、こういった職業を選択できるのは軍関係者や富裕層の人たちだけに限られます。
多くの北朝鮮国民には職業選択の自由がありません。
北朝鮮は社会主義国家ですから、集産主義といって国が生産を担い、人員の配置も決めています。
体格が良く健康な成人男性は軍に入隊させられます。
それ以外の男女は国営企業や工場や農場などの生産現場などで働かされます。
しかし、国民全員に職業を与えられる状況というわけでもなく、4分の3の国民は失業している状況です。
職がないひとは農業をして、それを闇市で販売するなどして生き延びているそうです。
日本人には職業選択の自由があり、完全失業率も2.5%と考えると、だいぶ幸せな気がしてきますね。