5、ホーリー

ホーリーはインドやネパールで春の訪れを祝うために行われるお祭りで、毎年3月の満月の日に行われる。
この祭りでは、色粉というカラフルな粉や色のついた水を誰彼かまわず掛け合う。
元々は家に寄り付く悪魔などを追い払うために、泥や汚物をなげつけたことが始まりとされている。
カースト制度が未だにあるインドだが、この祭りでは身分関係なく無礼講で粉や水をかけあう。
みな、この日だけは身分も関係なく、騒ぎまわるのだ。
4、カウチップ投げコンテスト

ウィスコンシン州で毎年9月に行われるこのカウチップ投げコンテストは、少し臭う祭りだ。
カウチップというのは「乾いた牛のふん」のことだ。この祭りでは乾いた牛の糞を投げ、その距離を競うのである。
乾いた牛の糞は、円盤のような形をしているため、フリスビーのように飛ばすことができる。
投げる際には手袋なし。潔く素手でつかんで放り投げなければならない。
ちなみに、これまでの最長記録は87メートルだ。
3、メガボンバー

メキシコ、グアナフアト、サンファンデラヴェガという街で開催される「メガボンバー」
だだっ広い広場の中央に置かれた鉄骨。参加者たちは皆、この鉄骨にハンマーを打ち付ける。
ただのハンマーではない。参加者たちが思いっきり振り下ろすハンマーには、爆薬がついている。
爆薬がたっぷりついているから当然爆発する。誰が一番すごい爆発をさせられるか、それがメガボンバーだ。
爆薬の量、服装は個人の裁量に任されており、自己責任ですべて行われる。運営で保険も用意されていない。
しかも、この大会パレードもなければ表彰式もない。ただただみんなで爆発させるだけのお祭りである。
唯一の記念品は、爆発でひしゃげたハンマーくらいだ。
2、ラ・トマティーナ
奇祭として名高いラ・トマティーナは、スペインにある人口1万人弱の街、ブニョールで毎年6月に開催されている。
1940年代に、野菜売り屋台の前で喧嘩した人たちがトマトを投げ合ったことから始まったと言われる。
過去には過激にやり過ぎる人もいたため、2度禁止されたが今では自治体ぐるみで開催されている。
その奇抜さから世界中のテレビなどで紹介され、街の人口の倍以上である4万人もの参加者が集まる人気のイベントとなった。
ラ・トマティーナが始まると人々はトマトを投げてぶつけ合う。このとき、安全のために少し潰してから投げなくてはいけない。
また、人の服を破ったり、ガラス瓶など危険なものを持ち込んではならないとされている。
こうして、開始から1時間もすると街中はトマトで満たされ、終了の合図が鳴る。
その後は、街が用意した散水車で街中が洗い流されて、また平穏な日常に戻っていくのだ。
1、ファジェス

スペイン・バレンシアで、「ナザレのヨセフ
の誕生を祝うキリスト教の祝日3月19日に行われる祭りファジェス。
この祭りは、3月15日から19日にかけて開催され、祭りの序盤はパレード、花火、爆竹などが行われる。
また、ファジャと呼ばれる大きな張り子人形のコンテストが行われる。この人形は時事問題をテーマとして作らなければならない。
祭りの期間中、これら総勢700体にも及ぶ人形たちが街中に展示され、人気投票が行われる。
投票で最優秀賞に輝いたものだけが残され展示されるが、それ以外は壮絶な始末をされる。
祭りのフィナーレの19日に、最優秀賞以外の人形は全て燃やされるのだ。
大きいものでは20メートルにも及ぶ人形たちが、すべて燃え尽き、ファジェスが終わると春が訪れると言われている。
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