5、カニばさみ
カニばさみと聞いて「だいしゅきホールド」を想像したあなたは反省してください。
これは柔道の横捨て身技の一つですが、現在は禁止技とされている技です。
捨て身技というだけあって、技をかける人、受ける人、両方に危険があるため禁止されています。
後頭部を打つ可能性、ひざ関節や靭帯を損傷する可能性が高く非常に危険です。
柔道はもともと人を殺す技から変わったものでハサミけり以外にも危ない技を続けて封印されています。
禁止のきっかけとなったのは1980年の全日本選抜柔道体重別選手権大会で山下泰裕(やすひろ)選手が遠藤純男(すみお)選手からカニばさみを受けて骨折してしまったことでした。
このことから、禁止派と賛成派で議論が過熱し、一時は少年だけが禁止だったのですが1994年に青年でも禁止となりました。
4、潜水泳法
かつて古川 勝(ふるかわ まさる)という水泳選手は、平泳ぎ200メートルで45メートルにも及ぶ潜水を見せ、世界記録を出しました。
その後、1956年のメルボルンオリンピック、200メートル平泳ぎで金メダルを獲得しました。
しかし、その直後から、平泳ぎ競技においてはスタート直後とゴール直前のひとかきを除いて、潜水禁止となりました。
1988年のソウルオリンピック・100メートル背泳ぎでは鈴木大地選手が30メートル以上を潜水で泳ぎ金メダルを獲得します。
このことがきっかけとなり、背泳ぎでも潜水は10メートルまでと制限されますが、後に15メートルまで緩和されています。
1998年、パース世界選手権では青山 綾里(あおやま あやり)選手が30メートル以上潜水するスタイルで、100メートルバタフライの銀メダルを獲得。
このあとから、バタフライも潜水15メートル制限がされるようになります。
さらには、自由な泳ぎをしてよいはずの自由形でも潜水15メートル制限がされました。
このように、水泳競技においてとことん潜水泳法はタブーとされています。
3、コルブト宙返り
ソ連の伝説的な体操選手にオルガ・コルブトという選手がいます。
彼女は1972年のミュンヘンオリンピックで団体、平均台、ゆかで金メダルを獲得。
段違い平行棒で銀メダルを獲得しました。また段違い平行棒ではオリジナルの技を披露し会場を沸かせました。
その技は「コルブト宙返り」と呼ばれるもので、高い棒の上に立ち、そこからバク宙をして再び棒をつかむという段違いに難易度の高いものでした。
とても素晴らしい技ですが、棒の上に立つときに一瞬静止してしまうため、禁止されてしまいました。
それと関係あるかはわかりませんが、最近コルブト選手は自身の持つ金メダルを約2300万円で売却したそうです。
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2、ハイタックル
ラグビーはタックルをして相手を倒してボールを奪いますが、じつはタックルの中にも禁止されているものがあります。
それはハイタックルつまり、肩から上の部分へのタックルです。
首や頭には重要な血管や神経が多く集まっていますので、これらの部分に向けてのタックルは禁止されているのです。
下手をすれば退場させられることもある危険な行為とされています。
1、バックフリップ
バックフリップとは、つまりバク宙のことです。もちろん体操競技では禁止はされていません。
フィギュアスケートにおいてはバックフリップが禁止されているのです。
かつて、フランスの女子フィギュアスケート選手だったスリヤ・ボナルリ選手が得意としていた技です。
もともと体操選手であったことから、この技を得意技として、良く披露していました。
しかし1994年の日本世界選手権大会以降は危険だということで禁止されました。
スケート靴は鋭利な刃物ですから、もし着地に失敗した場合に大けがをする可能性もありますから仕方がないのかもしれません。
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