・トウアズキ

トウアズキは東南アジア原産で、他の熱帯地域にも自生している。日本には石垣島及び西表島にて発見されている。
この赤く美しい小さな種子の中には猛毒であるアブリンという成分が含まれている。
致死量はわずか0.03ミリグラムだ。わずか5ミリほどの種子だが1つ飲み込めばたちまち死に至る。
それも、嘔吐や激しい下痢に加え循環器不全などが起き、呼吸困難で苦しんで死ぬことになる。
・オオミフクラギ

オオミフクラギには「自殺の木」という別名がある。
このオオミフクラギの葉や実に含まれるケルベリンという成分が猛毒をもち、昔から毒殺や自殺に用いられていたためだ。
摂取すると、心筋の動きを阻害するため、心拍が不安定になり、最後には呼吸困難に陥って死に至る。
また、ケルベリンは検死などで非常に検出されにくく、味もスパイスなどで簡単に誤魔化すことができる。
ゆえに、毒殺と自殺によく使用された。インドでは1989年から1999年の間に500件以上の毒殺に使用されたと言われている。
・オンガオンガ

ニュージーランドに自生するオンガオンガはイラクサ属で、トゲトゲしい葉を持っている。
ちなみにオンガオンガはニュージーランドの先住民族マオリの言葉だ。
オンガオンガの葉のトゲには猛毒があり、そのトゲが刺さったり、ひっかけてしまった場合死に至る危険がある。
過去にはハンターが一人亡くなっている。即座に死ななくても神経系に重大な衰弱を起こす可能性がある。
・コブラプラント

コブラといえば猛毒を持つ蛇で、世界で最も恐れられている動物のひとつだ。
このコブラプラントという植物も優秀なハンターで、コブラと同じくらい恐ろしい。
コブラプラントは落とし穴式の食虫植物だ。筒状の葉の入り口に蜜を出して、虫を誘い込み落とし穴に落とす。
一度落ちた獲物は二度と出られない。
・スナバコノキ

植物は自ら動けないので、繁殖するために種子を虫に運んでもらったり綿毛で飛ばしたりする。
このスナバコノキはトゲトゲの皮に覆われている植物で、変わった方法で種子を飛ばす。
その方法は自ら爆発するという方法だ。そうすることで種を何メートルも先に飛ばし、繁殖する。
また、スナバコノキになる果実には、毒があり食べるとひどい食あたりを起こす。
・ギンピギンピ

オーストラリア北東部の熱帯雨林に自生する植物で、葉や枝の毛には毒がある。
これに触れると、この世のものとは思えない痛みに襲われる。
かつて、この葉によって顔と胴を傷つけてしまった男は、働くことも眠ることもできない痛みに襲われ、その痛みは2年以上続いたと語っている。
他にも、誤ってこの葉をトイレットペーパー代わりにした男が激痛に耐えられず拳銃自殺したこともある。
・エンジェル・トランペット

この美しい見た目の植物には、見た目とは裏腹にとんでもない毒物を持っている。
その毒の成分はスコポラミンというもので、この成分を摂取した人間は、意思を失った操り人形のようになってします。
麻薬カルテルのメンバーが、この美しい植物からスコポラミンを精製し、人々を操り人形へと変えている。
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