日本国内で時効が成立した事件 TOP5

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グリコ・森永事件

 

これは1984年3月の江崎グリコ社長を誘拐して身代金を要求した事件を皮切りに、江崎グリコに対して脅迫や放火を起こした事件の総称だ。

 

 

江崎グリコ社長の江崎勝久は、自力で逃走して難を逃れている。

 

しかし、その後も丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家、駿河屋など食品企業を次々と脅迫。

 

犯人を名乗る「かい人21面相」は、脅迫の際に現金を要求したが、一度も引き渡し場所には現れなかった。

 

さらに、1984年5月と9月、1985年2月に小売店に、猛毒・青酸ソーダ入りの菓子を置き、日本全国を不安に陥れた。

 

1984年4月12日に日本全国の警察が協力して捜査を行う事件「警察庁広域重要指定事件」に指定されたが、

 

犯人は見つからず、2000年に時効が成立した。

 

 

名古屋妊婦切り裂き殺人事件

 

1988年3月18日、愛知県名古屋市中川区のアパートに、当時31歳の会社員の男性が帰宅。

 

室内で、妻である出産を間近に控えた当時27歳の妊婦が殺され、赤ちゃんが泣き叫んでいるのを発見。

 

妻は両手を縛られ、首には電気コードが巻かれ、絞め殺されていた。

 

死体のお腹は切り裂かれ、お腹の中にいた赤ちゃんが床の上で、泣き叫んでいた。

 

犯人は、子供が取り出された子宮に電話の受話器と、人形のついたキーホルダーを入れた後、妻の財布を奪って逃走した。

 

 

赤ちゃんも刃物で切りつけられていたが、病院で約1時間の手術を受け一命を取り留めた。

 

有効な手がかりがないまま2003年(平成15年)3月18日に公訴時効が成立し、未解決事件となった。

 

田畑作之介くん轢き逃げ連れ去り事件

 

1978年3月3日。大阪で、自宅近くで遊んでいた3歳の田畑作之介くんが自動車に撥ねられた。

 

作之介くんは重傷を負っており、救急車を待っている余裕がない状況だった。

 

そこで、轢いた本人が「自分の車でこの子を病院に連れて行く」と、作之介くんを車に乗せ走っり去った。

 

 

しかし、翌日になっても両親に連絡はなく、周辺の病院で作之介くんが手当てを受けたという履歴もなかった。

 

警察は誘拐事件として、住吉警察署に合同捜査本部を置く。

 

目撃者の証言から犯人は「中年の男」と断定し、モンタージュ写真づくりなど本格的な捜査を始めた。

 

当時は、道路上を走行する車のナンバーを読み取るNシステムや、防犯カメラも未整備だったため、犯人の車を特定することはできなかった。

 

事件発生から5年後、業務上過失致傷、略取誘拐罪などの時効が成立した。殺人容疑でも1993年に時効となる。

 

事件から38年が経ち、作之介くんが生きていれば41歳になるが、未だに事件は解決していない。

 

祈祷師殺人事件

1994年11月25日、愛媛県大洲市に住む辰野マスコさんが、自宅で血だらけで倒れているところを近所の住民が発見した。

 

辰野さんは頭と首だけでも80ヶ所以上刺されており、その他にも全身に無数の細かい刺し傷があり、すでに息絶えていた。

 

辰野さんに祈祷してもらった人の中には、「祈祷料が高すぎる」「祈祷してもらったのに効果がない」という人もいたそうだ。

 

 

そういった人から恨みを買い、殺されてしまったのだと推察され、信者たちが容疑者となった。

 

しかし、辰野さんの信者は全国に1万人はおり、捜査は非常に難航した。

 

懸命な捜査も実らず、2009年11月25日、時効成立。事件は迷宮入りとなった。

 

八戸市女子中学生刺殺事件

 

1993年10月27日、青森県八戸市に住む中学2年の女子生徒が、自宅で刺殺体となって発見された。

 

事件当日の18時前後、被害者である女子中学生が帰宅。その後、母親が帰宅する18時23分頃までの間に犯行は行われた。

 

犯行現場には、飲み終わった缶コーヒーとたばこの吸い殻2本が残されていた。

 

 

犯行が行われた、女子中学生の自宅は住宅密集地で、近所の住人も多く、犯人の遺留品もあったため、すぐに解決すると思われていた。

 

しかし、当時の青森県警にはDNA鑑定が導入されておらず、鑑定は行われていない。

 

それでも、12万人の捜査員を動員し、大々的に捜査を行ったが有力な情報は得られず、2008年10月27日に時効が成立した。

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