5、蛇に噛まれた時
毒蛇に噛まれたら、噛まれた部分に口をつけて毒を出すという方法が良いと言われています。
しかし、これは大きな間違いです。
蛇から分泌された毒液は恐ろしい速さで体内の血流に入り込み、噛まれたところに毒液は蓄積されません。
つまり、毒を吸い出せたとしてもわずかなだけなのです。
しかも、吸いだした毒は口からも体内に取り込まれてしまいます。
そんなことをしている間に毒はどんどん体に回っていって、下手をすれば助からなくなってしまいます。
ですから、もし蛇に噛まれたらできるだけ早く病院に行くことが一番良い方法なのです。
病院へ行くまでに間に毒液が体内で循環することをできるだけ防ぐために、
噛まれた場所を心臓より上の位置になるように保ち、水分をたくさん取るようにしましょう。
4、サボテンから水分補給
砂漠など水がほとんどない場所で遭難した場合、脱水症状になってしまう可能性が非常に高いです。
人間は食べなくても、それなりに生きれますが水なしでは5日も生きられません。
砂漠で遭難してしまったら水を探すことが生き残るうえで一番大切なことと言えるでしょう。
そこで、よく聞くのは砂漠に多く自生するサボテンから水分を得るという方法です。
事実、サボテンから人間が飲める水分を摂取することは可能です。
ただし、それはタマサボテンなどわずかな種類のサボテンからのみ取り出すことができます。
多くの場合、サボテンは有毒な成分を持っています。万が一そういったものを摂取してしまったら下痢や嘔吐で脱水症状を加速させてしまいます。
砂漠で遭難したら、日中はじっとして夜に水源などを探すようにした方が良いでしょう。
植物が生えている場所を掘ったり、蚊やハエの後を追うと水にありつける可能性が高いと言われています。
3、クマに出会ったら
クマに出会った時に一番良いと言われている「死んだふり」。実はこれは一番やってはいけないことです。
日本に住む、ヒグマとツキノワグマは雑食ですが、主に木の実や植物などを食べて暮らしています。
生き物も食べますが、昆虫や死んだシカの死肉などが主になります。
そう。死肉を食べるので、死んだふりをすれば「食べてください」と言っているようなものなのです。
ですから、熊にいきなり出くわしたら、死んだふりはせずにゆっくりと後ずさりしながら立ち去りましょう。
クマから目を離さずに、距離を保ちながらゆっくり後ずさりをすれば、敵だと認識はされなくなります。
こうして、追って来ても逃げ切れそうなところまで離れたら、安全な場所まで逃げるようにしましょう。
2、他の動物が食べているものを食べる
遭難したときに水分が確保できたら、次に食料が必要になります。
しかし、普段スーパーでしか食料を確保していない私たちは自然の中にあるものはどれが安全に食べられるのか十分な知識を持っていません。
そこでよく言われるのが、他の動物が食べているものを食べるようにする、ということです。
これは確かに理にかなっているように思えますが、やってはいけません。
他の動物は大丈夫でも人間にとっては危険な毒を持っている植物やキノコなどは多数あります。
なので、100 %確信を持って「これは食べられる」思えるもの以外には手を出さないほうが生き残る可能性は高くなるでしょう。
1、方角は木に聞く
森やジャングルで遭難した場合、同じような景色で自分がどっちに進んでいるのかわからなくなってしまいます。
そうなるのを避けるためには、決まった方角に進み続ける必要があります。
森の中で方角を知るために良いとされている方法は「木に聞く」ということです。
良く言われるのは、苔は木の北側にしか生えないので、苔が多く生えている方角が北だということや
木の年輪の広い方が南だということです。
しかし、苔は北側以外にも生えますし、森の中には遮蔽物が多くあるので、全ての木に南側から日が当たるとも限りません。
ですから、これらのものに従っても正しい方角がわかることはありません。
正しい方角を知りたい場合は、腕時計を使いましょう。
時計の12時の位置が左に来るように手のひらに乗せます。
次に、現在時刻の短針を太陽に向けます。12時と短針のちょうど真ん中が南になります。
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