
エレベーターに乗っているとき「もし落下したら」と考えたことはありませんか?もしそうなったら、と考えるだけで恐ろしくて鳥肌が立っちゃいますよね。
実際にそんなことが起きたら助かることなんて可能なのでしょうか?!今回は、もしエレベーターが落下してしまった場合、どうすれば生存できるかについてお話ししていきます。
ルール1 ジャンプはするな

もしエレベーターが落下した場合、「ジャンプすれば助かる」という説が多くの人に信じられています。
この説によれば、エレベーターが落下し、地面に衝突する瞬間にジャンプすれば衝撃が和らげることができるそうです。
実はこれは大きな間違いです。
まず最初に、ほとんどのエレベーターは外の様子がわかりませんので、衝突の瞬間にジャンプすることは不可能です。
もし、ガラス張りのエレベーターで外の様子がわかって、衝突する瞬間がわかるとしましょう。
猛スピードで落下するエレベーターの中は重力が数十倍の界王星のような状態です。
そんな状態ではジャンプしようにもできませんよね。「いやいや、俺は修行しているからジャンプできる」そういう人もいるでしょう。
もしジャンプに成功したとしても、それによって抑えられる落下速度は秒速3メートルほどにしかなりません。
つまり、落下するエレベーターでジャンプは困難。もしできても落下速度に変わりはないので、助からないということです。
ルール2 真っ直ぐ立たない

まず、最初にジャンプ説は危険という事がわかりました。
では、じたばたするのはやめ、直立不動で着地を待つというのはどうでしょう。
ご想像のとおり、絶対にやってはいけません。
この状態で地面に衝突すればあなたの足には、あなたの体重の10倍以上の衝撃が加わります。
実際に人形でエレベーターの落下実験を行った際、このように人形はバラバラになっていました。
もし、人間だったら・・・、考えただけで恐ろしいですね。
ジャンプするのも、突っ立っているのも両方ダメ、それではどのように衝突の瞬間を迎えればいいんでしょうか。
ルール3 横になれ

飛んでも立ってもダメなら寝てしまえー!
これは投げやりな案ではなく、一番生還する確率が高い方法だと考えられています。
理由は地面に衝突したときの衝撃が体全体に分散されるため、特定の箇所のみに衝撃が加わることを避けられるからです。
寝そべる場所は端っこではなく中央で、手足を広げ仰向けに寝るのが一番良いそうです。
ルール4 頭の保護

エレベーターが地面に衝突した時、エレベーター自体も衝撃で壊れる可能性が高いです。
天井が崩落して部品などが落ちてくる可能性もあります。それらのものから頭を守るために。
カバンや手で頭を保護するようにしましょう。
とここまで、エレベーターがもし落下した場合についてお話してきましたが、エレベーターが地面に衝突する可能性はかなり低いのでご安心ください。
まず、エレベーターを吊っているワイヤーは制限体重の10倍まで耐えられるようにしなくてはならないうえ、
そのワイヤーは3本以上設置しなければならないとされています。
万が一ロープが切れたとしても、落下を検知すると、途中の階で止まるように安全装置が取り付けられています。
これら、どちらも働かなかったとしても、エレベーターの一番下には衝撃を吸収する緩衝器が取り付けられています。
エレベーターの事故で多いのは落下よりも、ドアに挟まれる事故やドアが開いたまま動いてしまって挟まれるといった事故です。
落下よりもそういったことに注意してエレベーターに乗るほうが良いでしょう。
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