5、盗まれたクレジットカード情報
通常の検索からは辿り着けないダークウェブの世界では、あらゆる違法品が販売されています。

その中でも最も取引量が多いのが、盗まれたクレジットカード情報です。
ネット通販に必要な、氏名・カード番号・カード裏面のセキュリティー番号などがセットになった料金が10ドル程度で購入できます。
名義人の住所やカードの暗証番号など、すべての情報が入ったフルパッケージの値段が35ドルからとリーズナブルな料金設定です。
最近はダークウェブ業界もし烈な競争にさらされているため、動作保証をする業者もでてきています。
売られた情報が使用できなかった場合、無料交換できることを謳っています。

4、薬物
2017年に閉鎖した『Alphabay』は40万人の顧客を抱える人気のダークウェブサイトでした。
ここで売りに出ていた商品の7割は薬物です。
大麻1グラムが6ドル程度で取引されていて、アメリカ国内の平均価格1グラム10ドルと比較すると、かなりお買い得でした。
一時は「薬物のイーベイ」と呼ばれ愛された『Alphabay』が突然閉鎖したときは、計画倒産を疑われました。
支払った金を持ち逃げしようと試みたのではないかと思われました。
しかし、それはのちに捜査当局の手によるものであることが判明します。
『Alphabay』はサイト開設3年弱で莫大な利益を上げましたが、オーナーは逮捕後に自殺しています。

3、ハッキングサービス
2011年の『シルクロード』を皮切りに市場を拡大し続けるダークウェブ業界ですが、2015年頃からサイトの専門化・多様化が進んでいきます。
2015年4月にはコンピューターセキュリティーの専門家による『TheRealDeal』が開設しました。
このサイトでは、ソフトウェアの脆弱性部分のソースコードやサイバー兵器などが販売されました。
ハッカーがサイバー攻撃するための情報・道具です。
ハッカーはまた、自らハッキングするサービスを売りに出しはじめました。
他人のGメールのハッキングは100ドル前後、パーソナル・コンピューターのハッキングは100−200ドルが2015年頃の相場です。
こんな低価格でハッキングを請け負う人たちがいるなんて、怖いですね。
セキュリティ対策は怠らないようにしましょう。

2、女性
2017年7月、イギリス人のモデル、クロエ・アイリングさん(20歳)が撮影を理由にイタリアのミラノに連れ出され、その近郊で覆面をかぶる男に拉致されました。
アイリングさんは1週間後に解放され、容疑者も逮捕されました。
実行犯として逮捕されたのはルーカス・ヘルバという男でした。
取り調べの結果、ルーカス・ヘルバの兄のマイケルが首謀者であることが判明します。

マイケル・ヘルバは誘拐した女性を売り飛ばす犯罪集団「ブラックデス」に属しているそうです。
「ブラックデス」はダークウェブを利用してアイリングさんを30万ドルで売るつもりだったとイタリア警察は説明しています。
「ブラックデス」の実態は解明されていませんが、捜査当局はダークウェブで何者かが複数の女性をオークションに出していた事実を確認しています。

1、殺し屋
安定した需要がある殺人依頼はダークウェブ上で経験豊富な殺し屋が受託します。
価格表を掲示していたり、ウェブ上で価格が計算できるようになっていたり、事前に概算見積りできるのが殺し屋サイトの特徴です。
たとえば一般人の殺害は4万5000ドルから受け付けているサイトがあります。
SPがついているかどうかで、追加料金が発生したりするシステムのようです。
別のサイトではアメリカ国内での殺人は5000ドルからとなっていて、状況別にオプション料金が加算されます。
また、保証付きの殺し屋サービスもあります。
『Camorra Hitman』は「当社提携の殺し屋の殺害成功率は95%です。ミッションを完遂できなかった場合、全額返金します」と顧客第一の姿勢を打ち出しています。

殺し屋のサイトで誠実さを謳うなんて世も末ですね。
また、殺し屋サイトの多くでは銃も販売されています。
こちらでも「銃は部品に分解して送られるので税関で止められる心配はない」と業者は宣伝しています。
売っているものは違法でも、謳い文句なんかは一般社会と同じなんですね。
ダークウェブはこういった危険な場所ですので、事情に詳しくない人は絶対にアクセスしようとなんて思わないほうが良いですよ。
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