偶然の発見で実用化 された身近なもの5選

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5、シャンパン

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シャンパンは17世紀のフランスでドン・ピエール・ペリニヨン修道士という人物が発明した。

 

そう、この人の名がついたシャンパンこそ、あの「ドンペリ」である。

 

実はこのシャンパンは偶然の産物だったと言われている。

 

そもそも、ドン・ペリニオンは泡のない白ワインを作ろうとしていたのだが、どうやっても泡のある白ワインしか作れなかった。

 

その理由は、彼がワインを生産していたシャンパーニュ地方が寒い土地で、ワインの発酵が完全に終了する前に冬を迎えてしまうことだった。

 

このことから、彼の作った白ワインはことごとく泡入りのものとなってしまっていた。

 

それならば、この泡を閉じ込めるためのコルク栓を作り、泡のあるワインにしてしまえ、と開き直ってできたのがシャンパンなのだ。

 

その後、彼の作ったコルクによって泡を閉じ込めたまま、イギリスなどの外国に出荷できるようになり、世界に広まったと言われている。

 

4、ポテトチップス

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ポテトチップスは1853年、ニューヨーク州・サラトガスプリングのレストラン「ムーン・レイク・ビレッジ」で誕生した。

 

このレストランの常連客であったコーネリアス・ヴァンダービルトという大富豪が「フライドポテトが分厚い」と文句を言い、作り直させるということを何度も繰り返していた。

 

これにうんざりしていたシェフのジョージ・クラムが、これでもか!というくらい薄いフライドポテトを嫌がらせのつもりで提供した。

 

すると、コーネリアスは怒るどころか、このフライドポテトを大変気に入り喜んだ。

 

クラムは「これはイケる」と確信し、すぐにこのフライドポテトを「サラトガ・チップス」という名前でメニューに加えた。

 

すぐに大ヒットメニューとなり、全米中に広まった後、袋入りのポテトチップスが販売されるようになったというわけだ。

 

3、レントゲン

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健康診断や病院の診察で使われるレントゲン写真。X線が当たった部分が白く映るため体内の異物などを発見することができる。

 

このレントゲン写真は発見者のウィルヘルム・レントゲンの名前から来ている。

 

1895年11月8日レントゲンは真空管を用いた実験をしていた。

 

すると、その真空管には銀紙とボール紙をかぶせていたにも関わらず、近くにあった蛍光紙が発光したのだ。

 

このことから、目に見えない光のようなものが出ていると推測した彼は、実験を重ねX線を発見する。

 

その後、X線が体内を透過することを突き止め、フィルムに収める技術を確立した。

 

こうして、彼の名前は現代でも世界中で使われることになった。

 

2、ポストイット

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TODO(トゥドゥ)リストやメモなど、様々な活用ができるポストイットは3Mという企業が開発したものだ。

 

ただし、最初からこのようなものを作ろうとしたわけではなかった。

 

1969年、3Mの研究員だったスペンサー・シルバーという男性は強力な接着剤の開発を担当していた。

 

しかし、これというようなものは作れず、数多くの失敗作ができてしまう。

 

その中には接着が弱くすぐはがれるというのもあった。

 

スペンサーは強力な接着剤が作れずに落胆していたが、同僚のフライはこの接着剤が他に使えそうだと閃く。

 

こうしてメモ帳に、この接着剤をつけて貼って剥がせるメモ用紙を作りだし「ポストイット」と名付けたのだ。

 

まさに、捨てる神あれば拾う神あり、だな。

 

1、ダイナマイト

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ダイナマイトがダイナマイトの誕生秘話を話すってもの少し恥ずかしいが、続けていくぜ。

 

ダイナマイトは、ノーベル賞を設立したアルフレッドノーベル博士が発明したものだ。

 

ダイナマイトはニトログリセリンを原料としていて、これ自体はすでに発明されていた。

 

しかしニトログリセリンの爆発力は1滴でガラスのビーカーを吹き飛ばす威力を持っている上に、

 

わずかな振動でも爆発してしまうために爆弾としての実用化はされていなかった。

 

それでもノーベル博士は、ニトログリセリンの爆発力を鉱山作業やトンネル掘りに活かせると信じていた。

 

何度も何度も実験を繰り返し、爆発をコントロールしようしたが失敗ばかりで、実の弟や助手までも事故で失ってしまう。

 

そんなことがあっても諦めずに実験を続けていたある日、ニトログリセリンを輸送中、容器から少し土の上にこぼれてしまった。

 

すると、ニトログリセリンは土と一体化して固まり、叩いても爆発することはなかった。

 

このことから、土に混ぜるとニトログリセリンが爆発しにくくなって安定することが判明。

 

その後の実験で、ニトログリセリンと珪藻土(けいそうど)を混ぜると、丁度良くなることもわかった。

 

この安定化したニトログリセリンに起爆装置である雷管をつけて出来上がったものがダイナマイトというわけだ。

 

彼は、この発明で世界的な大富豪となった。その一方で、大量のダイナマイトが戦争で使われ、犠牲者がたくさん出た。

 

ノーベル博士も戦争での使用は想定していたのだが、この威力が抑止力になることを望んでいたそうだ。

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