・妖精の指輪

キノコが、牧草地や森などに、このように円形に発生する現象を「妖精の指輪」と言う。
迷信では、妖精が踊ったあとその場所にキノコが急速に生えるのだという。
迷信はさておき、この現象は「菌輪」呼ばれるもので、最大のもので直径600メートルにも及ぶ。
この妖精の指輪ができる要因の仮説は2つある。1つはキノコが放射状に生育し、古くなった中心部が死滅したというもの。
もう1つは、楕円形のキノコの集合体が繋がってできたというものだ。
これらが、この妖精の指輪を作り出す要因と言われているが、はっきりしたことは突き止められていない。
・ラス・ボラス・グランデス
ラス・ボラス・グランデスはスペイン語で「巨大な石の球体」という意味だ。
その名の通り、300個ほどの巨大な石の球体がコスタリカの密林で見つかったのだ。1930年のことである。
石の大きさは直径2センチほどの小さなものから、直径2メートルにも及ぶ大きなものまである。
作り方は判明している。加熱と冷却を交互に繰り返し、丸く削っていき、最後に磨き上げれば作ることはできる。
しかし、誰が何のために作ったのかは謎に包まれている。
石が天体を模して配置されているのではないかという噂もあった。
しかし「黄金が入っているかも」と割られたり、移動されてしまったりして、真相は不明のままだ。
・バイゴンのパイプ
2000年の初頭、アメリカの科学者が中国の白公山(ばいごんさん)で多数の鉄パイプを発見した。
鉄パイプの直径は数センチのものから巨大なものでは、直径50センチほどのものがあったという。
調査の結果、それらの鉄パイプは二酸化ケイ素、酸化カルシウム、鉄でできていた。
最も奇妙なのは、これらの鉄パイプは15万年前に作られたということだ。
人類が製鉄をはじめたのは数千年前と言われていたはずが、15万年も前に鉄が作られていた可能性があるのだ。
遥か昔の文明が今と同じくらいか、それより進んでいてが、滅んでしまった、なんてこともあり得ない話ではない。
・ナーガの火の玉
タイ・ノーンカーイ県を流れるメコン川では、川から火の玉が打ち上がる神秘的な光景を見ることができる。
この現象は毎年陰暦11月の最初の満月の夜に起きる。地元の住民たちには龍神の火の玉と言われ、古くから親しまれているものだ。
小さいものもあればバスケットボール大のものもある。何百メートルも打ち上がるものもある。
この現象については、はっきりした原因はわかっていないが、タイ科学省によれば、以下の仮説が成り立つという。
夏の高温の時に、有機物が腐敗し、メタンなどのガスが発生。11月になり、水温は下がると、可燃性ガスは浮上しやすくなる。
そこに、陰暦11月の月の引力が一番強くなる日を迎えると、ガスが浮上し発火する、というものだ。
もっともらしい話だが、自然現象にも関わらず、毎年同じ日に必ず起きるということから、対岸のラオスから花火を上げている。なんて言う人もいる。
いずれにせよ、もっともらしい説はあるが、はっきりとした原因はわかっていない。
・ポロック姉妹
1957年、イギリスのヘキサムに住むポロック一家の姉妹、6歳のジョナ、11歳のジャクリーンが、教会に行く途中に車にはねられて死亡してしまった。
両親は悲しみに打ちひしがれた。
そんな中、父親のジョンは、ジョナとジャクリーンが双子として生まれ変わることを祈る夢を見た。
それを実現するかのように、事故から1年半後、妻のフローレンスは双子を産んだ。
夫婦は、2人をジェニファーとジリアンと名付けた。
不思議なことにジェニファーには、亡くなったジャクリーンと同じ、額と腰に生まれつきのアザがあった。
それだけでなく、不思議なことが起き始めた。
双子が2歳になった頃、唐突に人形のおもちゃを要求してきたのだ。
その人形は、亡くなった姉たちのもので、姉たちがつけた人形の名前の「メアリー」と「スーザン」も知っていたのだ。
もちろん、この人形についても、亡くなった姉たちについても双子には話してはいなかった。
さらに、4歳の頃のことだ。姉たちが通っていた小学校の近くを訪れた時、ジェニファーがこう言った。
「わたしたちの通った学校はあのあたりで、遊び場はその裏手にあるわ。そこにあるブランコに乗りたい
このような不思議な現象は6歳ころまで続き、それからは次第に薄れていった。
この双子は姉たちの生まれ変わりだと結論付けられたが、なぜ、このようなことが起きるのかはわかっていない。
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