1、シャツの背中の輪っか
これは、その昔ハンガーが無かったころ、フックにシャツを掛けるために付けられていた。
また、これには別の使い方もある。アイビーリーグと呼ばれるアメリカの名門大学生の間で流行った方法だ。
シャツのループ部分がカットされている男性は、すでに「彼女持ち」という意味になるというものだ。
今では、上記の2つのような使い方はされないため、飾りでしかないループだが、このようなルーツがあるのだ。
2、パソコンの充電ケーブルについているもの
ノートパソコンの充電ケーブルの根本についている、小さなビーズのようなでっぱり。
これはフェライトビーズといい、電気経路における高周波のノイズを減衰させるためのものだ。
ちなみに、このフェライトという物質は、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士によって昭和5年に発明されたものだ。
3、飛行機の窓にある小さな穴
飛行機の窓は2枚のプラスチックガラスでできている。この窓の下のほうに、小さい穴が空いているのをご存じだろうか?
この穴がないと、上空の高い気圧が外側のガラスだけに集中してしまい、割れてしまう可能性がある。
この小さな穴は空気をキャビンの内側から外側のガラスの方へ送り出し、2枚のガラスの間の気圧を均等にする。
こうすることで、窓ガラスが割れないようになっている。小さな穴だが、乗客の命を守るその役割は非常に大きい。
4、消しゴムのブルーの部分
このような、ピンクとブルーの消しゴムを使ったことがある人は、ピンクが鉛筆、ブルーがペンを消すものだと思っているだろう。
実は、この使い方は誤りなのである。
鉛筆をピンク側で消したとき、少し汚れが残ってしまうのは珍しくない。
その時に、ブルー側の出番なのだ。この残ってしまった鉛筆の汚れを消すためにブルー側は存在している。
この消しゴムの考案者が、ペンさえも消すことができるという意味でペンのマークをつけただけなのだ。
これに倣い、多くの2色消しゴムに鉛筆とペンのマークがつけられているのである。
5、ペンのキャップ先にある穴
ペンのキャップ先にある穴は、文具会社がインクの減りを早くするためのものではない。
ペンのキャップを子供が誤って飲み込んでしまう事故が多かったことが始まりだ。
穴がないと、気管が詰まってしまって息ができなくなるが穴が空いていれば、空気を吸うことはできる。
この小さい穴は、子供の命を守るための工夫なのだ。
6、スパゲッティスプーンの穴
たいていのスパゲッティのスプーンは真ん中の部分に穴が空いている。
スパゲッティをすくうときに水をきるためのものだと思ってはいないだろうか?
しかし本来の目的は、一人前のスパゲッティの量を正確にはかるためのものだ。
穴におさまる量がスパゲッティ一人前という基準になっている。
7、靴ひもの穴
多くの人は、自分の靴の靴ひもの穴をみてみると、一番上の方は空いているままになっているだろう。
これは間違った使い方だ。一番上の穴は、正しい位置でしっかりと足を固定するために設けられている。
これをきちんと締めれば、靴下もずれないし足首の関節も守ってくれるのだ。
実践してみればその大きな違いに気がつくだろう
8、新品の服に付属してくる余分な布切れやボタン
シャツやジャケット、など服を買ったときについてくる余分な布切れ。
これは裂けてしまった部分の継ぎ当て用だと思っている人は多いだろう。実はそうではない。
服の製造元がそれらを付属するのは、購入者に生地を洗ってもらい、洗剤や洗い方が布地にどのように影響するかを確認してもらうためである。
そうすることで、服を洗って初めて色あせや縮みに気づいたなどというトラブルを避けることができるのだ。
9、ジーンズの大きいポケットの中にある小ポケット
多くの人は、ただのデザイン、または小銭入れくらいにしか思っていないだろう。
この小さいポケットは、ジーンズが初めて作られたときに「ウォッチポケット」として作られた。
1873年、リーバイスが初めてこのポケットを付けたジーンズを発売した。
この当時は懐中時計がとても流行っていて、この小さいポケットは懐中時計をしまう場所として作られた。
今の時代の人は懐中時計を持ち歩かないので、この小さいポケットは目的を失ってしまったのである。
10、ジーンズのポケットについている留め金
ジーンズの縫い目についている留め金はリベットと呼ばれており、見た目にもかっこいい。
しかし、リベットは見た目のためではなく、とても実用的な理由のために取り付けられている。
ジーンズは、ポケットの部分に多くの生地が集められ、縫い合わせられる。
しかし、昔は固いデニム生地を頑丈に縫い付ける技術がなかったため、馬車の幌を留めるためのリベットが用いられたのだ。
そのため、昔のジーンズほどリベットが多くつけられている。
最近のコメント